モロッコ刺繍 技法
民族衣装には欠かせない刺繍、モロッコにも沢山の刺繍技法、種類があり、
日常的に女性たちの衣装に使われています。
手で刺すもの、ミシンを使用するもの、その中でも一般的に男性の仕事、女性の仕事と分かれます。

写真はトロワフィルと呼ばれるミシン刺繍。
専門の男性の職人さんが施します。他にはないエキゾチックなアラビア模様が素敵で
Atelier FOUKARIでも多くの商品に取り入れています。
一筆書きの円を組み合わせ、さまざまなパターンを描くことが可能です。
3つの針で刺すため、「トロワフィル(3本糸)」と呼ばれます。
ジュラバやカフタンなど一張羅の衣装に使われる、立体的で豪華な刺繍です。

こちらも同じように男性職人の仕事。1本の針で刺す「アンフィル(1本糸)」です。
トロワフィルと同じ手法ですが、立体感はなく、たくさんの模様を描くのに適していて、
チュニックなどカジュアルな服に使われます。

レースのような繊細な装飾は女性が手仕事で刺す「フッダルス」と呼ばれる刺繍です。
ひと針ひと針、糸を玉結びにして積み上げ、形を作ります。
機械で作られたレースのテープを縫い付けるのとはわけが違う、
ひと山作るのにも熟練された技と手間がかかる大変な仕事です。
光沢感のある小さな可愛らしい糸の山の連鎖、、
これからAteiler FOUKARIでも積極的に取り入れていきたい刺繍です。

ぎっしり施した模様の陰影が美しいこちらは女性が施すミシン刺繍です。
ジグザグミシンで手元を動かし、エキゾチックな模様を刺していきます。
こちらも熟練した技術が必要です。
テーブルクロスやクッションカバーなど、インテリアによく使われるほか,
普段着のジュラバや結婚式の衣装にも多く使われます。
豪華な生地に刺繍されたエキゾチックな花模様は本当に素敵で、女性たちの憧れです。
手仕事で作られるモロッコの衣装。
ひと針ひと針、時間をかけて刺す刺繍を施した服。伝統的なデザイン。
スローファッションと呼ぶにふさわしい、モロッコの手仕事を取り入れた衣装。
少しずつですがアトリエの商品としてこれからもご紹介していきたいと思います。