モロッコ雑貨の素材たち
![アラベスク模様](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/Blog-Line07a.gif?20130206092843)
天然素材やリサイクル素材、日本にはないテキスタイルが魅力のモロッコ雑貨、
その素材についてご紹介します。
![アラベスク模様](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/Blog-Line07a.gif?20130206092843)
・天然草のかごバッグ
![ナチュラルなカゴバッグ](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%A4%AB%A4%B4%A5%D0%A5%C3%A5%B0%A5%D9%A1%BC%A5%B9.jpg?20111016051700)
すっかり日本でもおなじみになったモロッコのかごバッグ。
かごバッグに使われる素材は、ナツメヤシの葉やドームと呼ばれる
荒野に生息する草を乾燥させたものです。
ナツメヤシに比べるとドームの方が艶がありますが、
出来上がりにほとんど違いはなく、同じ価格で取引されています。
ひと編みひと編み、手編みで形作られるかごバッグ、
当然ながら科学繊維のかごとは風合いが全く異なり、ほのかな草の香りがします。
日本やアジアの籠と比べると、網目が幅広なため柔らかで、軽く持ちやすいカゴバッグになります。
またデコレーションされていないナチュラルなカゴは水洗いもできて、
長く使い込むことにより一層風合いが増します。
南から北までモロッコではどこの町でも見かけるかごバッグ。
フランス語では「パニエ」と呼ばれ、フランスのマダム達の間で、市場へ買い物へ行く際に、
野菜でもフランスパンでも入れられる丈夫なマルシェバッグとして親しまれてきました。
モロッコではロバが荷物を運ぶ際にも使われています。
そんな日常使いのかごバッグが一気にファッションアイテムとして欠かせない物になったのはここ数年。
![メディナのカゴバッグ屋](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%BB%C9%BD%AB%A4%AB%A4%B4%A5%D0%A5%C3%A5%B0.jpg?20111016051824)
ゴールドの花模様が描かれたビニールクロスに毛糸で刺繍を施したかごバッグが
登場したのを機にまたたくうちにかごバッグブームが到来。
さまざまなデザインのバッグが目まぐるしく現れています。
このビニールクロスはモロッコではミントティーを出す際におぼんに敷くもの。
各家庭にある身近な物を大胆に使ってファッショナブルな商品を
生み出すのはモロッコ雑貨の面白さの一つです。
・モロッコインテリアファブリック
![モロッコインテリアファブリックとアトリエ商品](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/interierfabrique.jpg?20120409130547)
モロッコはここ数年でこのインテリアファブリックが大きく変化しています。
古くはフランスからもたらされた、凹凸のある「モップラ」と呼ばれる高級インテリア生地の
デザインのオシャレさが格段に上がり、常によりモダンで素敵なテキスタイルが生まれ続けています。
美しいアラベスク模様が織り成す表情豊かな生地はモロッコのサロン文化にはなくてはならい生地です。
お客をもてなすことが重要視されるモロッコでは、
どこの家庭でもまずサロンに一番お金を掛けて豪華に仕立てます。
メディナにはインテリア生地屋が軒を連ねる通りがありますが、いつも地元の人で賑わっています。
長方形のマットに硬くて厚いクッションをぎっしり並べて、
目がちかちかする様な派手柄で揃えるのが伝統的なスタイルですが、
豪華で良質のインテリア生地が多く登場するようになったのと同時に
モダンなソファ形式のサロンも流行しています。
ソファからカーテンまでオーダーメイドが主流のモロッコでは、生地だけでなく、
さまざまなインテリア用資材が豊富にあります。
アトリエでも多くのインテリアファブリックを使用したクッションカバーやバッグが好評を得ていますが、
個人的にも大好きなアラビアンなテキスタイル。
これからも素敵なモロッコファブリックの魅力をご紹介していきたいと思います。
・本皮のバブーシュ
モロッコ雑貨といえばバブーシュ。
バブーシュはモロッコ人にとっては靴。
日本では室内履きのスリッパとして紹介されています。
そのバブーシュの素材は本皮。
羊や牛、ラクダ、ヤギなど色々な種類があります。
フェズのメディナでは皮なめし場を一望できる景色が有名です。
![フェズの皮なめし場](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/DSC00900.jpg?20111016052108)
機械なんてない、昔ながらの肉体労働。
湿気の多い日本では皮の匂いが少々強く感じるかもしれませんが、
この作業風景では皮の匂いは残って当然かもしれません。
このような場所でなめされた皮がロバに運ばれ、、、
小さな工房で職人たちにひとつひとつ切り取られ、さまざまな商品になっていきます。
![バブーシュと素材の皮](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%C1%C7%BA%E0%C8%E9.jpg?20111016052159)
こちらはマラケシュのメディナの一角、たくさんの皮製品の工房がある付近。
ロバに積まれたたくさんの皮、そして裁断されたハギレ、、、
小さな切れ端もまだ売り物、素材です。
・絨毯の毛糸
![メディナの天井の糸](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%CC%D3%BB%E5%C0%F7%A4%E1.jpg?20111016052318)
迷路のような細い路地の空を見上げると、オブジェのようにたくさんの染色された毛糸が
干されています。中世のような佇まいを残すメディナに色とりどりの毛糸のオブジェ、、、
古い通路に現代アートのモニュメントがあるかのような光景。
こんな意図しない景色の面白さ、美しさもメディナの大きな魅力です。
ここは毛糸の染め工房がある通り。
工房と言っても本当に小さな小部屋です。
これからどんな絨毯に織られていくのでしょうか。。。
・素材街
![メッラーの素材屋](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%A5%E1%A5%C3%A5%E9%A1%BC%C1%C7%BA%E0%B3%B9.jpg?20111016053934)
マラケシュの旧ユダヤ人街。メッラー。
ここには香辛料にまぎれてたくさんの素材のお店があります。
インテリアのクッションに使うフリンジは、かごバッグの縁取りにもよく使われる物。
アトリエ人気のフリンジかごバッグもここのお店のフリンジを使用しています。
![フリンジ素材](https://img16.shop-pro.jp/PA01097/818/etc/%C1%C7%BA%E0%A5%D5%A5%EA%A5%F3%A5%B8.jpg?20111016052349)
アクセサリーのパーツやたくさんの毛糸、、、
他にも生地屋、ビーズ屋とたくさんの資材、素材がここで手に入ります。
オカダヤやハンズのような専門店なんて当然ないモロッコ。
迷路に続くお店を見て回ったり、店主に聞いたり、
そして迷ったりしながら欲しい素材を探し出すのも、
あるいは、そのお店に形や色をオーダーして作ってもらうのも、
大変ながらも楽しいモロッコでの物作りの一環です。